かまいたちの夜とは?輪廻彩声発売前に振り返る サウンドノベルの魅力

2月16日 発売予定『かまいたちの夜 輪廻彩声』の発売まであと一カ月と少しとなりました。

ネットでは絵師が原作ファンに謝罪!とかリメイク内容に不満続出!などネガティブな内容ばかりが話題になってしまっている本作。しかし原作のかまいたちの夜は間違いなく傑作中の傑作だ。だからこそファンとしては原作を汚してほしくないなどの意見もわからなくはない。

今回はそもそも『かまいたちの夜』ってなんなのよ?ってあなたの為に初代かまいたちの夜の魅力についてネタバレ無しで書いて行きたいと思います。楽しみを奪わないようにに配慮して書きますが、ある程度は物語の内容に触れていきますので注意。ではではいってみよう!

かまいたちの夜とは?

かまいたちの夜はチュンソフト(現スパイク・チュンソフト)より1994年11月に発売され、初代スーパーファミコン版だけで70万本以上の売り上げ、その後PlayStaion、ゲームボーイアドバンス、PC、Wii、Wiiu、スマホアプリなどで発売され、累計125万本以上売れたサウンドノベルゲーム。ゲームシナリオを『殺戮にいたる病』で有名な小説家、我孫子武丸が担当している。

サウンドノベル

ゲームの基本システムはサウンドノベルと呼ばれるもので、映像音楽がついた小説のようなものものだ。ゲーム画面に表示された文字を読み進めていくと選択肢が表示される。選んだ選択肢によって物語は何通りにも分岐していく。プレイヤーの選んだ選択肢によって物語の展開は大きく変わり、遊び方によってたどり着くエンディングはまったく違うものになるのだ。

ビジュアル

背景実写を加工した物を使っている。登場人物シルエットで表現されていてる。背景で使われている実写は長野県北安曇郡白馬村に実際に存在するペンション『クヌルプ』で撮影されたもの。(地下などの一部はセットを組んで撮影)登場人物はシルエットで表現されているため表情などがわからず、プレイヤーの想像力を掻き立て感情移入しやすい。登場人物をシルエットにしたのはシナリオを担当した我孫子武丸のアイディア。この実写とシルエットを重ねた表現がかまいたちの夜を遊んだ多くのユーザーに支持されている。

物語

物語は真冬の雪山のペンション『シュプール』が舞台になっている。主人公『矢島透』は意中の女性『小林真理』の誘いでスキー旅行に来ていた。雪山の天候は荒れ出し、ペンションの外は大吹雪になっていた。外に出るのは困難な状況の中、ある宿泊客の部屋に赤いマジックのようなもので『こんや、12じ、だれかがしぬ』と書きなぐられた紙切れが入っていた・・。そして紙に書かれた通り最初の犠牲者が発見される。犯人は誰なのか?プレイヤーは犯人を推理し、正しい選択肢を選んで主人公を事件解決に導かなければなりません。犯人を見つけて真相を暴かなければ物語は最悪の展開に発展していきます。

メインのストーリーは真冬の雪山で起こる殺人事件なのだが、このゲームの更にすごい所は選択肢によって物語はまったく違う展開になっていくのだ。ネタバレになる為に詳しい内容は伏せるが物語はオカルト的な物、アクション的な物、笑える物へと大きく変化していく。メインの殺人事件の物語だけでもエンディングは複数存在して、展開も何通りもある。その物語の一つ一つが細かく分岐し、エンディングも展開も変わっていくのだ。

かまいたちの夜はサウンドノベルの最高傑作・その魅力とは?

かまいたちの夜はサウンドノベルの最高傑作だと僕は思っている。

サウンドノベルはチュンソフトが発売したゲームだけでもかなりの数があり、かまいたちの夜も『かまいたちの夜2監獄島のわらべ唄』『かまいたちの夜×3 三日月島事件』『真かまいたちの夜 11人目の訪問者』などの続編がある。他の会社からもサウンドノベルは複数発売されているがやはりこの初代『かまいたちの夜』を超える作品は無い。

シナリオの圧倒的な完成度

初代かまいたちの夜と他の作品の何が違うのか?それはシナリオの圧倒的な完成度だ。

かまいたちの夜のシナリオは我孫子武丸が一人で分岐などの管理をしながら執筆している。
かまいたちの夜発売前にチュンソフトは『弟切草』というサウンドノベルゲームを発売していた。チュンソフトはかまいたちの夜を作るにあたって有名なミステリー作家に片っ端から弟切草のソフトと本体を送って開発に協力してくれる作家を探していた。しかし我孫子武丸はすでに弟切草を買ってプレイしていたのだ。我孫子武丸もかまいたちの夜のゲーム開発に乗り気だった為、チュンソフトは我孫子武丸にシナリオを担当してもらい、かまいたちの夜を製作する事になったのだ。(最初は監修程度のつもりだったのにいつの間にか全部自分でやっていた)

我孫子武丸はゲーム好きで知られていて、当時もサウンドノベルの第一作目になる弟切草をすでに遊んでいた。ゲームについて熟知していた我孫子武丸がシナリオを担当したからこそかまいたちの夜は面白く、多くの人を魅了するのだ。続編のかまいたちの夜2やその他サウンドノベルなどは何人もの作家が共同でシナリオを書いている作品も多い。シナリオライターの数が増えればそれだけ物語は多様になるが一貫性のないものになってしまう。それから有名な作家が書いているサウンドノベルであってもゲームの事を熟知していなければ、かまいたちの夜ほどの魅力ある物語を書く事は難しいだろう。サウンドノベルは小説と違って物語の結末は一つじゃないし、プレイヤーはいろんな角度から物語を読み進めていく事になるからだ。

バッドエンドで見えてくる物語の違う一面

かまいたちの夜と他のサウンドノベルで違うと感じる部分の一つがバッドエンドだ。
選択肢を間違った事によって主人公は命を落としてしまったり、物語の舞台から離脱してしまったりするのだが初代のかまいたちの夜は無駄なバッドエンドがひとつもない。どんな展開になってもそのバッドエンドは魅力的だ。選択肢を間違えて命を落としてしまったからこそ、あの人があの時自分の事をどう思っていたのかわかったり、まったく違う展開になってプレイヤーを驚かしたり、楽しませたりしてくれる。『かまいたちの夜2』もそうなのだが他のサウンドノベルでバッドエンドは単なる選択ミスによる形だけの終りに過ぎない事が多い。命を落としたりする結果は一緒でもそこに至る過程結果がしっかりと描かれているからこそ初代『かまいたちの夜』は魅力的なのだ。

かまいたちの夜の音楽

かまいたちの夜は音楽も完成度がかなり高い。今でも報道番組やワイドショーで使われる事も多く、ゲームの恐怖心や猜疑心などを駆り立てるのにかかせない存在だ。効果音も闇の中で響く女性の悲鳴、突然聞こえる玄関のチャイムなど演出が秀逸で本当に怖い。

かまいたちの夜は輪廻彩声で再生出来るのか?

発売予定の『かまいたちの夜 輪廻彩声』と初代との変更点を現在わかる範囲でまとめてみた。

  • 登場人物にボイスを実装。声優が演技して登場人物が喋る。
  • シルエット廃止。『車輪の国、向日葵の少女』の有葉が描いたイラストを使用。
  • 新規シナリオを追加『ひぐらしのなく頃に』の竜騎士07がシナリオを担当。
  • オープニングにアイドルユニット『エラバレシ』が歌う主題歌を追加。

イラスト自体綺麗で女性キャラなども可愛いと思う。でもイメージが違うと感じるユーザーの批判が多いのはしょうがないだろう。音楽も少しアレンジされているが公式サイトで現在聞ける曲は昔のイメージをしっかり残しているし悪くはない。竜騎士07のシナリオは個人的に不安だが追加シナリオだけならば良いんじゃないだろうか?(物語自体を破壊するほど暴走していない事を願う)

物語は傑作なので、シナリオ自体を改変しなければ新規のユーザーには受け入れられるはずだ。まだ発売していないゲームを批判ばかりしてもしょうがない。発売後『かまいたちの夜 輪廻再声』が良い意味でユーザーを裏切り、文字通り再生してくれると期待したい。

僕も大好きなゲームなので、頼むよ!スパイク・チュンソフト

かまいたちの夜 輪廻彩声 公式サイト

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KUMA

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